手放す

義父の病院日だった。数値はとても良好でお薬がまた減った。義父は相変わらず眠たそうで病院の受診もとても大変だった。病院に連れて行くことだけで精一杯、ご飯を一緒に食べようとかとても無理だと思った。

ご飯を一緒に食べるとか、どこかに一緒に行くとか、結局私がやってあげたという自己満足でしかないようになる。

今行っている病院も施設に往診してくれる病院へとシフトチェンジしていきませんかと施設のスタッフからアドバイスをもらう。そう、私が私がと一生懸命にならなくてもいろんな仕組みがこの高齢化社会で出来ていて、少しだけ費用はかかるけど家族が動くことなくサービスを受けることができる。

手放すことができるものは手放す。そして義父との思い出作りはもう少し別のやり方でやることにしたい。きっと私は罪悪感を感じているんだ。義父を施設に預けたという罪悪感。でも後悔はしていない。

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