出先で介護の話になりました。
義理のお父さんの面倒をよくみているわね。私は娘とのやりとりで疲れてしまうのよと言われて、血が繋がっていないからなんとかなっているんでしょうね。実の親子に比べて受けるダメージが少ないと思いますよと私は答えました。
身近であればあるほど、大好きであればあるほどその人から発せられる言葉や態度から受けるダメージは大きいのです。その点義理の父は他人のようなもの、愛情があるかといえばどちらかというと義務みたいなそんな感情で動いているので、多少の暴言や態度はあまり気にならない、というのが私が介護で感じたことでした。
比べて実の父が入院したとき、日頃は暴言もはかない父が病院で発した言葉に私はかなりのダメージを受けました。弱った身体がそう言わせているんだなとは思いましたが、とても辛いものがありました。
「お父さん今の言い方、私にはシンドイなぁ」と言えたことは、とても勇気がいることでしたが、よかったなと思いました。ある友人からお父さんから受けた言葉で傷ついたよと正直に口に出して言いましょうとアドバイスをもらったお陰でした。
父が亡くなる時、心からありがとうと言えたのも、その前に自分の気持ちを正直に打ち明けていたからだと思います。
