義父は昨夜眠れなかったらしい。
ケアはお休みの日なのに着ていきたいズボンがあったようで、探しても探しても見つからなかったという。普通の人なら、明日にしようかなと思うのだけど、義父は少し認知症があるので、必死にあちこち探していた様子。2階に干しているかなと思ったそうだけど、私が階段を登らないでといつも言っているので我慢をしていたと言う。
いつもより少し遅めに台所へ行ったら、すごい勢いでズボンの場所を聞く義父。お父さんのズボンは雨が降っていたので2階に干していますよと言うと、なぜそれをメモしておかないのかとすごい剣幕。ついついこちらも声を荒げて、見つからなかったら明日聞こうとどうして思わないんですか?と言い返してしまった。
朝から寝覚めが悪いというか、反応した自分が嫌になりそう。義父のご機嫌はその後、もう一つ大切にしているものを私がものの数秒で探し出したので直った。
そんなこんなでモヤモヤしていたので、気分を変えようと仕事部屋の掃除を始めてしまった。仕事が立て込んでいるわけでもないし、今まで処分しようかどうしようかと悩んでいた資料や印刷物を、思いっきり捨てることにした。
途中でシュレッダーが目詰まりを起こして止まったので、詰まった紙をとるのにとても時間がかかった。
それにしても、なんて捨てる紙が多いんだろう。仕事関係のいらない資料をシュレッダーに掛けながら、仕事も少し削っていった方がいいのかもしれないと思い始めた。
「手放せば入ってくる」というのは本当なのだろうか。ここ数ヶ月これまでの仕事のことを手放せずに、毎日がどんよりと停滞していたけど、いっそ手放せば、新しい何かが動き出すのかもしれない。